ですが、そこで悲劇は起きました。なんと、学校の机にしまっていたそのライトノベルの原稿を同級生が見つけてしまい、その上でその内容をクラスメイトの前で大声で朗読したのです。その結果、内容の稚拙さから悠仁さまは一躍皆の笑い者になってしまいました。

さらに、悠仁さまにとって辛い事態になったのは、主人公の名前が「ヒサヒト」、ヒロインの名前が「K」だったという点です。これらは、それぞれ悠仁さま自身と、悠仁さまが好意を寄せられている同級生の女子生徒の名前だったからです。