環境保護団体アースデイによると、米国人は年間約500億本のペットボトル飲料水を購入している。
学術誌「環境科学と技術」に昨年掲載された論文では、1日に2リットルのペットボトル入り飲料水を飲む人は、
年間約4兆個のナノプラスチックを摂取することになるとされた。

ナノプラスチックは非常に小さいため、体内を移動し、血液や肺、心臓、脳などに入り込む可能性がある。
ナノプラスチックについてはまだ完全に解明されていないが、反応性が高く、大量に存在し、
体内の多くの場所に浸透することができるため、マイクロプラスチックより危険性が高いとする専門家もいる。
ナノプラスチックは腸内で炎症反応を引き起こし、細胞や組織のバランスを崩す酸化ストレスの原因になる可能性がある。
2021年の研究では、ナノプラスチックは代謝障害を引き起こすとされた。ポリスチレンナノプラスチックは、
死亡率の増加や成長障害、生殖異常、胃腸機能障害の原因になるとも考えられている。