東大生の親の6割以上が年収950万円以上…日本の「親ガチャ」の実態【経済アナリストが解説】

日本では貧困層と富裕層の格差が拡大し、過去20年間「賃金」が下落し続けています。このような状況に陥ってしまったのは、
一体なぜなのでしょうか。経済アナリスト・神樹兵輔氏の著書『世界一役に立つ 図解 経済の本』(三笠書房)から、一部抜粋してお伝えします。

日本の「親ガチャ」の実態…「貧しさ」が連鎖する


[図表1]「格差社会」「貧困連鎖」とは?

♦「格差社会」「貧困連鎖」とは?

「親ガチャ」の言葉が象徴するように、日本では「格差社会」の広がりが深刻です。親が貧困なら子どもは満足な教育機会にも恵まれず、子どもも貧困になる「貧困の連鎖」が続きます。

実際、東大生の親の6割以上が年収950万円以上です。日本の平均世帯年収が564万円(中央値440万円)程度であることを考えれば、東大生の親の所得水準は相当な高さです([図表1]参照)。