2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)が、会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)への来場者輸送計画に、新たな交通手段として自転車を盛り込むことが28日、分かった。大阪府が整備する全長約70キロのサイクルラインと連携。

協会は、大阪の景観を自転車で楽しみながら、万博会場を訪ねてもらう観光的な効果に期待。府が昨年8月に万博に合わせて案内サインの設置などでのコース整備を打ち出した、淀川サイクルライン、大和川サイクルライン、石川サイクルライン(いずれも仮称、全長計約70キロ)と連携する。

協会幹部は「自転車で会場に来てもらうだけでなく、出発地となる自治体とも連携したイベントや取り組みも考えている。夢洲付近は海沿いのコースだが、橋の勾配や暑さ対策なども検討する必要がある」と話す。