6月14日に公表された内閣府『令和4年版男女共同参画白書』が大きな話題を呼んでいる。20代男性の65.8%は妻や恋人がおらず、39.8%はデートした人数0人。20代女性も似た傾向にあり、51.4%に夫や恋人がおらず、25.1%がデート未経験――。

たしかに4割の20代男性がデートの経験がないとは驚きだ。しかし、もっと驚くのは、これが単なる出会いや時間の問題ではないということだ。白書によると、30代男性の34.1%、30代女性の21.5%がやはりデート経験0人となっている。つまり、男性の場合でいえば、平均して+10年の猶予を与えたとしても、わずか5.8%しかデートデビューしていない(正確には、現在の20代が30代になったときには、この値はもっと小さくなっている可能性すらある)。もはや「デート未経験層」は固定化されていると考えたほうがいい。