◆「一度自分たちの立場に置き換え考えて」


参院法務委に参考人として出席するクルド人のラマザンさん(中央)



ラマザンさんは専門学校を卒業したが、その後の就職は困難を極めた。両親と妹は既に4、5回の難民申請をしており、法案が通れば、強制送還の対象になりうる。

ラマザンさんは「一度自分たちの立場に置き換え考えてみてほしい。父を含め、いろんな人が何度も何度も収容され、それでも帰れず、働くこともできない。家族と一緒に日本で平和に暮らし、日本で生きていきたい」と話した。

斎藤健法相が18歳未満の子どもに在留資格を付与するのを検討している点には「遅かったのではないか。自分は大人になってしまった。子どもだけに資格を与えたら親はどうなるのか。子供たちは親がそばにいないと生きていけない。帰れない理由のある人たちのことを真剣に考えてほしい」と力を込めた。



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