ダイハツ工業は19日、国内向け2車種の計約7万8千台について、側面衝突試験の認証手続きに不正があったと発表した。同社は4月末、海外向けの4車種でも認証手続きに不正があったと明らかにしており、独立した第三者委員会が調査を進めている。

 新たに不正が判明したのは、同社の小型SUV(スポーツ用多目的車)「ロッキー」と、親会社のトヨタ自動車にOEM(受託生産)供給している小型SUV「ライズ」。いずれもハイブリッド車(HV)だ。

 ダイハツの滋賀工場(滋賀県竜王町)で生産しており、2021年11月以来、累計で7万8440台が販売された。同日、出荷と販売を停止した。同社は「安全性に問題はない」としているが、今後社内で再試験するという。

 不正は、台車に乗せた車を電柱を模したポールにぶつける衝突試験で行われていた。運転席側と助手席側をぶつけて安全性を確認する手順だが、助手席側のデータだけを提出していた。4月末の不正発表後、社内調査を進める中で判明した。

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