発達障害の大学生
「売り手市場」でも面接つまずき
大学が就活支援

大学では、発達障害の診断を受け、
大学側に支援を求める学生は41人と、
3年前の1・5倍に増えた。
柔軟な判断が苦手な傾向があり、
就活の面接で想定外の質問をされて一言も答えられないという事例もあった。
就活での失敗を機に、大学に来なくなる学生もいるという。

日本学生支援機構の2016年度の調査では、
発達障害の診断書を持つ大学生(院生含む)は3519人。
5年で3倍に増えた。
同年度施行の障害者差別解消法で、
障害学生への「合理的な配慮」が大学に求められ、
支援に向けて把握が進んだことが背景にある。
一方、就職の壁は高く、就職した学生は卒業生の34.7%にとどまる。

ただ、企業の採用意欲は高まりつつある。
今春、障害者を一定割合まで雇うよう義務づける
法定雇用率が2.0%から2.2%に引き上げられ、
発達障害者を含む精神障害者が雇用義務の対象に加わったためだ。

グラフ
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