コーヒー豆や砂糖、缶の価格高騰を受け、飲料各社は1日、定番のショート缶(185グラム)コーヒーを一斉に値上げする。コカ・コーラボトラーズジャパンの「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」は124円から135円に上がる。

キリンビバレッジの「キリン ファイア 挽きたて微糖」は125円から152円に、アサヒ飲料の「ワンダ モーニングショット」も124円から151円に引き上げられる。
 自動販売機では、130円から140円に10円上乗せされるケースが多そうだ。缶コーヒー以外にも粉ミルクや缶詰の値上げが予定されている。

 公表されている年内の値上げ品目数は2万1205品目に達した。5月は前月より減少したが、前年同月比では3.3倍と伸びた。6月には3300品目超の値上げが控える。

 帝国データの担当者は「値上げが特に多かった昨年10月以降、消費者が物価高の勢いについていけなくなり、節約志向を強めている」と指摘。賃上げの動きは広がるものの「社会保険料も上がるなら消費が上向くとは思えない」と話している。