病気などで助かる見込みがないとして、苦痛を伴う延命治療を拒否して「尊厳死」を選ぶ動きが中国で少しずつ広まっている、と中国紙が報じた。
元気なうちに自分の意志を文書などに記しておく「生前預嘱(リビングウイル)」にも注目が高まっている。

AFP通信が紹介した東方新報の記事によると、広東省深セン市では今年1月1日、改正医療条例が施行され、中国で初めてリビングウイルについての条項が盛り込まれた。

医療機関は治癒不可能な終末期の医療措置を行う際、気管挿管や心肺蘇生、生命維持装置の利用などについて患者が事前に表明している意志を尊重するとしている。

リビングウイルは、公証人への届け出や2人以上の証人を必要とし、治療に当たる医療関係者は証人に含めない。本人の意志は文書もしくは録音、録画などで示す。

昨年6月に深セン市で改正医療条例が制定されると、7月には女性弁護士がリビングウイル申請第1号となり、公証人に認められた証明書を公開した。

https://www.recordchina.co.jp/b913215-s25-c30-d0059.html