文章で指示するだけで自動的に画像を生み出す「画像生成AI」の不適切な使用によってクリエーターの創作活動や権利が脅かされているなどとして、イラストレーターや漫画家などで作る団体が記者会見を開き、画像生成AIの適切な使用や法整備などを求める提言を発表しました。

記者会見を開いたのは、イラストレーターや漫画家などおよそ30人で作る「クリエイターとAIの未来を考える会」で、団体の理事を務め、イラストレーターとして活動する木目百二さんら3人が出席しました。

会見では、現在利用されている画像生成AIの多くは、著作権の所有者に無断でインターネット上から収集、複製した画像を機械学習に使用していることや、第三者が画像生成AIの機能を使って別の人が著作権を持つ画像を無断で改変し、全く別の作品として公開する行為が後を絶たず、クリエーターの権利が脅かされていると訴えました。

そして、AIの開発と著作権をめぐる法整備が十分議論されていないなどとして提言を発表しました。

提言では、▽画像生成AIの機械学習に著作物を使用する場合は事前に著作権の所有者に使用許可を得ること、▽画像生成AIの画像には、AIによる作品であることや元となった著作物の明示を義務づけること、▽著作者に対して使用料を支払うことなどを、求めています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230427/k10014051061000.html