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2019年・秋田県横手市の自動販売機

2019年(令和1年)11月13日午後6時ごろ、秋田県横手市増田町の雑貨店前に設置された自動販売機から30代の男性が缶ビールを購入した際、買ったものとは別銘柄の缶ビールが取り出し口にあるのを見つけた[4][5]。

男性は店主に報告し、店主が確認したところ、缶の底面には直径1ミリメートルから2ミリメートル程度の穴が空いており[4]、そこから内容液が漏れ、青い固体が周囲に付着していた[4]。開封し中身を注ぐと、通常のビールと異なる青みがかった色だったという[4]。店主は一週間後の11月20日、空になった缶を近所の交番に届け出た[4][5]。

11月29日に秋田県警横手署は「パラコートが検出された」と発表した[4]。上述の経緯から「何者かが意図的に農薬を注入した」と推察し、威力業務妨害の容疑などで捜査するとともに、「不審物を発見した際は絶対に口にせず、警察へ届け出て」と注意喚起を行った[4]。なお、事件当時パラコートは毒物に指定されており、一般的には入手困難であった[5]。