撮影者に「帰れ!」
 3月29日午後7時。都庁前に行ってみると「体育祭」かと見紛う光景が目に飛び込んできた。男女約20人が3メートルくらいある「竿」に群がって「棒倒し」のように押し合いをしている。
「写真撮影禁止! 帰れ! 帰れ!」 竿の先にあるのはカメラだ。抗議集会の模様を記録しようとする2〜3人の反対派をColabo側の十数人が力ずくでどかそうとしているのである。

自分たちはビデオカメラで相手を撮影
 何人かが〈写真、動画とも一切の撮影を固く禁じます〉と書かれたプラカードを手に持ち、怪しいと踏んだ男性の前に立ちふさがり、「いまスマホで撮っていましたよね」「名刺を出してください」などと声かけている。
「なんでスマホ見ていただけで名刺出せとか言われなければならねーんだよ!」とブチ切れ出すサラリーマン風の男性。すかさず警察官が割って入る。都庁側の玄関前には数人の守衛が見守り、不測の事態に備えていた。

 プラカードを持ったColabo支持者は、取材を続ける記者に対しても怪訝な顔で睨んできた。Colabo側は自分たちで撮影禁止と言いながら、相手の顔を抑えようとビデオカメラで撮影している。
さすがに記者も黙っていられず抗議した。