千葉県警は29日、同県木更津市下内橋、自称無職、小川順也容疑者(37)を業務上横領容疑で逮捕し、自宅の庭から白骨化した遺体を見つけたと発表した。小川容疑者は「10年以上前に知人を殺して埋めた」と供述しており、県警は殺人と死体遺棄の疑いでも調べる。遺体は成人とみられ、性別は不明。司法解剖などで身元や死因の特定を進める。

 県警によると、小川容疑者から19日午後2時40分ごろ、「過去に知人を殺した」と110番があった。「自治会の現金を使い込んだ」とも話したことから、翌20日、会計担当を務めていた2022年に数十万円を横領した疑いで逮捕した。

 その後、「死体を自宅の庭に埋めた」と供述したため、27日から掘り返したところ、29日になり全身の遺体が出てきた。県警は何らかのトラブルを理由に殺害した可能性があるとみて追及する。現場は、JR木更津駅から東に約10キロの住宅と田畑の混在地。【長沼辰哉、浅見茂晴】