たまたま「優勝してしまった」ために、歯切れの悪い言い方になるが、今回の日本は「勝利至上主義」で世界一になったのではない。
「勝利至上主義」とは「勝つため」にすべてを犠牲にするような「勝ち方」のことだ。

指導者は「勝ちさえすれば、すべて報われる。勝てば官軍だ」と言ってきた。
そして「何が何でも勝つ、とことを経験すれば、実人生でも勝者になれる」と教育的意味を説いてきた。

しかしその結果として、多くのリタイアする選手を生み、いわゆる「野球馬鹿」も生み、
「3年間補欠」を大量に生み、インモラルな体育会系人材を生み、スポーツマンシップにもとる品性の無い「日本野球」を生み出してきた。

メディアを見ていると「今回の侍ジャパンは勝利を求めているから勝利至上主義だ」という記事も出ていたが、何もわかっていないのだと感じた。
日本野球はこういう「勝ち方」を目指すべきなのだ。
http://baseballstats2011.jp/archives/60319502.html