『三国志魏書烏桓烏丸東夷伝倭人条』
>其行来渡海詣中國 恒使一人 不梳頭 不去蟣蝨 衣服垢汚 不食肉 不近婦人 如喪人 名之為持衰 若行者吉善 共顧其生口財物 若有疾病遭暴害 便欲殺之 謂其持衰不勤


■現代語訳[大意]
「倭人(日本人)が海を渡り中国を訪れる時には、必ず船内に一人だけ異様な人間を置くことになっているようだ。

彼は髪がボサボサで、シラミも取る事が出来ず、衣服はアカで汚れたままで、肉は食べられず、婦人に近づく事も禁じられている。
そして彼は「持衰」と呼ばれている。

航海が無事に終われば、皆から称揚されて褒美として彼に奴隷や財物が与えられる。
しかし、航海中に船員の誰かが病気になったり、危険な目にあったりすると、殺される。彼に至らぬ所があったから災いが起きたと考えるようだ。」