上に挙げた二俣事件では、その捜査に疑問を持った山崎兵八刑事が内部告発を行ったが、そのことで警察を懲戒免職となり、自宅を燃やされた。その際に逮捕されたのが山崎刑事の次男で、彼は「家に長靴の男が入って行くのを見た」と証言したが、紅林はそれを「嘘に決まっている!お前がやったんだ!」と聞き入れず、長時間、さらに何人もの男で寄ってたかって「やったと認めろ」という執拗な取調べ、そして決定的だったのが空腹の少年の前に親子丼を差し出し「自分がやったと認めれば食わせる」という悪魔ですら目を背けるであろう非道行為で少年の罪を「認めさせた」。次男は「自分が犯人だ」と言った後に同席した父親が恐ろしいことを行ったことはわかるが、そのときの記憶を完全に無くしており、今でも親子丼を食べることができないという。

このほか、幸浦事件では、本来警察しか知りえない死体の隠し場所をわざとわかるように工作し、犯人と仕立て上げた男に犯行を認めさせている。

島田事件や小島事件に至っては物的証拠が何一つ無い中で有罪判決の決め手になったのが「自白調書ただひとつ」という状態であり、拷問、捏造によって作られた調書が罪も無い男性の自由を何年もの間奪った。

直接関与していない事件ではあるが、2014年に大きな話題となった袴田事件は彼の部下だった刑事が袴田に自白を強要させた。証拠を捏造した疑いが強いとも言われ、再審決定の決め手になった「5点の衣類」に至っては地裁自体が「捏造の可能性」に触れ「このまま彼を拘束し続けるのは著しく正義に反する」とまで論じるという異常事態となった。まさしく、今問題になっている児童虐待における「虐待の連鎖」「暴力の受け継ぎ」でしかない。




ワラワラ出てくる極悪人【定期】