https://news.yahoo.co.jp/articles/5441d3fb04620fe61f5c56b57caee59bff4dd847
近い将来、日本でのプレーが見られるか。侍ジャパンのラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)の評価が日本球界で急上昇している。

「たつじ」「たっちゃん」の愛称で親しまれる日系外野手は昨季、カージナルスで108試合に出場。シーズンを通して活躍した実績がある。ただ、侍ジャパンに加入するまで日本での認知度は今ひとつ。NPB関係者ですら「ヌートバーって日の丸を背負えるほどの選手なの?」という懐疑的な見方が多かった。

 ところが、実際のプレーを目の当たりにすると、周囲の目は一変。広い守備範囲とミート力のある打撃、さらには明るい性格と積極的にコミュニケーションを図ろうとする適応力に、侍ナインや日本の野球ファンらは魅了された。今や大谷、ダルビッシュらと並びチームの人気者になりつつある。

 だからだろう。早くも球界内では「日本でプレーする気持ちはないのか?」と、ヌートバー本人の意向を確認しようとする動きがあるという。

 あるパ球団の編成担当がその現状を明かす。

「ヌートバーは現在カージナルスのレギュラー格。年齢も若いですし、本人も実質メジャーで1年しかフル稼働していないのでまだ日本でのプレーは考えていないはず。ただ、今後カージナルスでリリースされたりマイナーに降格させられる可能性はある。そうなった時は日本の球団は間違いなく獲得に動くでしょう。野球の実力だけでなくこの短期間で日本代表チームに馴染んだ適応力、謙虚な姿勢は成功する来日助っ人の典型でもありますから。ウチの球団でも評価は日に日に高まっている。本人が日本行きを望んだら、それこそ複数球団での争奪戦になることは確実ですね」

 ヌートバーの魅力は野球の技術や性格だけではない。メジャーでの年俸も日本の球団が獲得に向け食指を伸ばす要因になっている。

「まだ2シーズンしかメジャー経験がないため、年俸はおよそ1億3000万円。今後メジャーでの活躍次第で金額は跳ね上がる可能性もありますが、現時点では来日する助っ人と比べても安い。今日本でプレーすれば人気と実力を含め、2億円以上は確実に稼げるはず。今回のWBCで活躍すればそれ以上を提示する球団も出てくるでしょう。彼は今回WBC日本代表に加わったことで、自身の価値を高めたことは間違いない」(前出編成担当)

 意外と早く「たつじ」コールが日本の球場で響きわたるかもしれない。