深海生物オオグソクムシが1度の食事で6年分のエネルギーを摂ることができることが長崎大学などの研究でわかりました。

オオグソクムシは深海に生息する体長10センチほどの甲殻類で、魚の死骸などを餌としています。

海洋生物のエネルギー代謝に関する研究をしてきた長崎大学の八木光晴准教授らは、近縁のダイオウグソクムシが水族館で餌を5年間食べなくても生きていたという報告に興味をもち、オオグソクムシの代謝量を調べることにしました。

オオグソクムシを酸素の消費量が測定できる「呼吸室」と呼ばれる装置の中に入れ、餌のケンサキイカを食べさせたところ、最大で体重の45%もの餌を食べたということです。