ヒグマの武器は長さ13cmに達する鉤爪と大抵の物体は咬み砕ける強靭な顎です。人間の骨格などは容易く噛み砕かれてしまいます。長大な鉤爪で切り裂かれたら、一撃で御陀仏です。重厚で強靭な骨格・毛皮・脂肪を有する同種のヒグマ同士でさえ、鉤爪で引き裂かれたら、毛皮がベロンと向けて、筋組織が露出してしまうくらいの威力です。ライオンやトラなどの大型ネコ科動物は対象を貫き、殺傷する事に特化していますが、ヒグマは彼ら以上にパワーは有るものの、「獲物に対する殺傷の仕方」が不得手な為に獲物を最後まで殺し切らずに生きたまま噛み千切ったり、噛み砕いたり、凄惨な風景を漂わせながら捕食に至ります。まあ、本題の戦闘力に関する話ですが、世界最強レベルの格闘家ならば、260kgのグリズリー相手ならば、4人も集まれば互角の総合戦闘力を得られますが、現実では素手で勝つのは不可能です。彼らの耐久力・防御力が余りに高過ぎるからです。貫通能力に極限特化したライフル弾でも弾き返す眉間の硬さ = 骨格の頑丈さから考えて、人間の打撃格闘家レベルのものでも一切受け付けないでしょう。兎に角、人間が大型捕食性肉食動物に素手で勝つのは不可能です。

人間の打撃(素手)やと格闘家レベルでも熊にダメージ通らんらしいぞ