【ロンドン時事】ウクライナに侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシの選手の国際大会参加を検討している国際オリンピック委員会(IOC)は15日、欧州を中心とする各国から出ている反発の声に対して「残念ながら、選手の人権に関する懸念に対処していない。それではスポーツの国際大会、世界選手権、五輪が終わってしまう」と公式サイトで反論した。
 IOCは対立を助長するのではなく、「団結させるというスポーツの使命にふさわしい解決策を模索している」と説明。ウクライナの選手への連帯を示す一方で、「コミュニケーションをオープンに保とうとする人々と、孤立や分裂を望む人々、どちらがより平和のために行動しているかは歴史が示してくれるだろう」とロシア勢などの復帰を検討する正当性を主張した。