【旭川】旭川市神居6の2の住宅型有料老人ホーム「グレイス神居」で、職員が入居者の居室からのナースコールを鳴らない設定にしたり、居室のドアが開かないようにしたりした行為が虐待にあたるとして、旭川市は、運営する合同会社グレイス(旭川、木林節子代表社員)に、老人福祉法に基づく改善命令を出した。命令は3日付。

市によると、2021年5月から22年9月の夜間に複数回、職員が1フロアの入居者約10人の居室のナースコールを鳴らない設定にし、介護を放棄した。また同年の夜間に数回、職員が一部の居室でドアの取っ手の下に外側からテーブルを置き、ドアが開かず入居者が自由に出られないようにした。

 市民からの情報を基に市が22年9月から今年1月に監査を行い判明した。グレイスによると、同施設は現在高齢者19人が入居。夜勤職員は2人で、2階建ての施設を各階ごとに担当している。同社は今月3日に謝罪文書を入居者家族に送付し、3月に説明会を開く。

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