「ジジイやババアだけがお金を持っていてズルい」…若者たちの身勝手すぎる「ヤバい思考」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2eae81f97bcffbdb33cac58be44357a8557a751

全国で20件以上発生、30数人の逮捕者を出している犯罪集団による連続強盗事件。前編記事『「ルフィ」強盗団のヤバすぎる犯行手口…「闇のリスト」をもとに狙われる「次のターゲット」』に続き、強盗に入る若者たちの言い分を紹介する。

「高齢者ばっかりずるい!」

 事件の背景には、「高齢者だけがお金を持っていてズルい」と身勝手な憤りを抱える若者たちの事情もあるようだ。

 「闇バイトで特殊詐欺や押し込み強盗などを繰り返す若者の中には、『みんながやっているから大丈夫』などと高齢者からお金を奪うことに罪悪感を感じない人もいました。目の前のお金や自分の欲求を満たしたいんです」

 それどころか、中には「どうせ老い先短いジジイやババアのカネなんて、若い自分たちが使ったほうがマシ」とか「むしろ、いいことをしている」などと身勝手な勘違いする加害者も少なくない
 
だが、今回の一連の事件の被害者は、高齢者ばかりではない。

 そこにあるのは、「自分は貧困なのに彼ら、彼女らはいい暮らしをしている」などと相手を妬む気持ちなのかもしれない。だからこそ罪悪感を持たず、犯行に及ぶことができる。そこにはなんの信念もなく、ただ言われるがまま「金持ち」を妬んで罪を重ねていく――。

 一方、実行犯たちの中には、強盗を辞められない理由があるメンバーもいる。

 「ギャンブルや借金があったり、ほしいものを買いたい、と考えているため、金は喉から手が出るほど欲しい。そのため、身分証明書を提出させられ、犯罪集団に個人情報を握られており、断るに断れないのです」

 もし断れば、自分や家族の身の回りになにか起きるかもしれない――。誰かに相談しようにも犯罪に加担している後ろめたさから、それでもできない。

 関わってしまえば最後、黙って従うほかないのだ。

 「実行犯たちは元締めから『絶対に捕まらない』などと触れ込まれている可能性もあります。『警察と連携しているから大丈夫』とか『警察と交渉して罪に問われないようにする』とか、そんなありえない話を鵜呑みにしている若者もいるんですよ」

 犯罪集団は金と恐怖、そして嘘で若者たちを操り、犯罪を繰り返させる。自分たちの手を汚さずに――。一連の事件で多くの人々が心身ともに傷ついた。奪われた命はもちろん、お金も戻ってはこない。