「全部やったのは俺」岸田首相、次々転換の重大政策と決断の「軽さ」

 大きな「決断」を昨年末次々と重ねた首相だが、国民の納得感を得るような議論を経たとはいえない。重大な政策転換とは裏腹に、決断するにあたっての「軽さ」が目立つ。

 「結局、全部やったのは俺だよ」。昨年末、首相は自身と近い自民党幹部と会食した際、そう漏らした。安保関連3文書改定、防衛力強化のための増税決定などを成し遂げた高揚感を漂わせていた。