ボボは金欠だ。
むしろ産まれてこの方。金銭的に落ち着いたことはない。
仮に金があっても使い込むのがボボだ。
工場で夜勤をしていた時まあまあな収入があったがそれでも借金をしていた。
ボボは利用限度額というのを自分の手持ち金と勘違いして全てかつかつに使ってしまう。
そしてあっという間にブラックリストに載った。
ボボは何故か箔がついたと誇らしく思っている。
そんなボボだが流石に今月は生活費用が足りなすぎる。
何か売れるものはないかと汚い部屋をかき回しているとある箱が出てきた。
「うわ!懐かしいなあこれ」
亡くなった親戚のおじさんから就職祝に頂いた腕時計だ。
ボボは暫く目を瞑った、懐かしい、楽しかった思い出を巡り始めたのだ。

ボボはおじさんが大好きだった。
父親と早く別れたボボにとっておじさんは本当の父親のような存在。
何かとボボを目にかけてくれ良く遊びにも連れていってくれた。
今は亡きおじさんの腕時計。これは売るわけにはいかない。
ボボは違う方法の金策を探そうとした。
結果リゼロで残りの生活費を飛ばしたボボ。
光速で腕時計をメルカリに出した。
少しばかり、まとまった金が出来た。






次回第八話「島田紳助復活」は来週頃の更新を予定しています