0001風吹けば名無し
2022/12/12(月) 23:33:14.50ID:47WY4rlg0精神病院に「私」と侵入したシモーヌは、マルセルと互いの自慰を遠くから見せ合った。その後、シモーヌと「私」は卵を使った遊びを始めた。「私」は「放尿する」という言葉から何を連想するのかシモーヌに尋ねると、彼女は「抉りだす」と答え、目や赤いもの、太陽をカミソリで抉り出すと答えた。さらに彼女は卵は子牛の目玉のようで、卵の形は目玉と同じであると話し、言葉遊びを続けた。 シモーヌと「私」は、マルセルを入院先の精神病院からシモーヌの自宅へ連れ出した。そのさいマルセルから枢密卿から自分を守るように尋ねられる。「私」が枢密卿は誰を指すのか尋ねると、マルセルは「自分を衣装ダンスに閉じ込めた、ギロチン係のお坊さん」と答えた。「私」は衣装ダンス事件の際、赤いパーティー用の三角帽子をかぶり、けが人と性交したせいで血だらけになっていた自分の姿を枢密卿と同一視していることに気付て不安を覚えた。 「私」の不安は的中し、マルセルはノルマンディ製の衣装ダンスを見て発狂した時の状況を思い出してしまい、衣装ダンスの中で首つり自殺をした。いらだちのあまりシモーヌはマルセルの遺体に放尿し、それ以来シモーヌは精神的に不安定になった。