朝鮮通信使・金仁謙著 『日東壮遊歌』より 

●1764年1月28日 京都

街の繁栄では大阪には及ばない。
しかし倭王(天皇)が住む都であり、とても贅沢な都市だ。
山の姿は勇壮、川は平野を巡って流れ、肥沃な農地が無限に広がっている。
この豊かな楽園を倭人が所有しているのだ。

悔しい。

「帝」や「天皇」を自称し、子や孫にまで伝えられるのだ。

悔しい。

この犬のような倭人を全て掃討したい。
この土地を朝鮮の領土にして、朝鮮王の徳で礼節の国にしたい。