マイケル・サンデル教授が説く、エリート層が“謙虚さ”をもつことで開ける未来「エリートは苦しんでいる人々を見下している」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b99104894e6e31fff62262e3915258150ed6dfa4?page=2

「徒競走に例えると、成功している多くの人々はこう考えます。“みんな同時にスタートして自分が勝った。自分が一番速かったのだから優勝は自分だ”。
しかし他の人々は“いや、それは公平な競争ではない”と言います。“スタートの時点で、コーチの指導を受けられた人がいるのはどうなのか“という理由です。
例えば元から足が速いという才能や練習できる機会、コーチの指導、栄養、性能のいい運動靴…。徒競走に勝つ要因において、努力以外の要素もあります。

もし私がそのレースで勝ったのなら、みんなで優勝賞品を分かち合う義務があると考えるでしょう。この勝利を自分だけのもの、自分自身の努力の結果だとは思わないからです」

裕福な家庭では生まれながらエリートになるためのレールが敷かれているため、不平等な世の中になっている。そのうえ、能力主義で守られたエリートは、貧困層を見下しているというのだ。