計47トンもあるアポロ宇宙船を地球の引力から離脱させて、月への軌道に乗せるために作られたサターンV型ロケットと、
2人の飛行士と少量のサンプルを月周回軌道まで持ち上げる月着陸船では、
ペイロード(積載荷重)がまるで違うのだから、大きさも違うのは当たり前である。

また、月の引力は地球の5.9分の1、第一宇宙速度(周回軌道に乗るために必要な速度)は4.7分の1にすぎず、
そのうえロケットの加速を妨害する空気抵抗も存在しない。

宇宙船を引力に逆らって離陸させ、第一宇宙速度まで加速して周回軌道に乗せるには、
地球の場合に比べてずっと小さな推力、少ない燃料でいいのである。

https://asios.org/reports/apollo