円安で注目 “出稼ぎ”日本人…寿司職人は年収8000万円に
https://news.yahoo.co.jp/articles/792fce4aa46472160dc547245f0eabd727e64c19

田中さん:「アフリカの田舎で、10歳くらいの子どもに『寿司作って』って言われたことがきっかけで」

 20代で青年海外協力隊でアフリカを訪れた際に言われた「寿司作って」の一言。遠く離れた場所でも知れ渡る「日本の寿司って、すごい」と感じ、寿司職人になることを決意したといいます。

 帰国後、27歳から銀座の寿司店で修業しますが、当時は年収300万円。苦労が多かったといいます。修業時代は、客前で寿司を握ることができず、閉店後に一人練習に明け暮れる日々。

 田中さん:「日本でこのまま続けても、芽を出すにはちょっと条件が厳しい。それが海外だったら、もうちょっと芽が出やすいのかなって」

 そこで当時、兄弟子が働いていたニューヨークの寿司店で働くことを決意。アメリカに渡ると、すぐカウンターで寿司を握れるようになり、年収は修業時代の倍の600万円になりました。

 田中さん:「海外だったら、フラットな目で見られますし、プラス、スキルを生かしやすい」

 5年間働き、ためた資金でおととし、マイアミに念願の寿司店をオープンさせたのです。

 田中さんの年収は、わずか7年で300万円から8000万円になりました。しかし、日本を忘れたことはないといいます。