銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の地元・山口県での県民葬が、15日午後、山口県下関市で行われた。

【画像】遺骨を抱え会場に…喪主を務めた昭恵夫人

安倍元首相の妻・昭恵さんが遺族代表として挨拶し、「だんだん実感が湧いてきた」とした上で、「豊かな67年の人生であったと思う」と故人をしのんだ。

午後2時から行われた県民葬では、冒頭、安倍元首相に黙祷が捧げられ、生前の活動の映像がモニターに映し出された後、山口県の村岡嗣政知事や細田博之衆院議長らが追悼の辞を述べた。

喪主の昭恵さんは遺族代表挨拶で、「7月8日にあのような形で命を絶ち、今日でちょうど百か日を迎えた。信じられないような思いの中で日々過ぎていき、四十九日を迎え、先日は武道館で立派な国葬儀を挙行していただき、だんだん私も実感が湧いてきて、本当にいなくなってしまったんだなと寂しさが増してきているような日々だ」と心境を語った。

さらに「主人は山口県が本当に大好きだった。今回、遺骨という形で帰ってきたのは本当に残念でならない」と強調。

そして、国葬に多くの弔問客が訪れたことについて「きっと主人はそれを見て、喜び感謝してたのではないかと思う」と述べた上で、「多くの方に支えられて、大好きな日本の国のために大きな仕事をさせていただいた豊かな67年の人生であったと思う」と語った。

県民葬には、安倍派の松野博一官房長官や西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長をはじめ、多数の国会議員が参列した。