魔王(娘)「ぐす…ぐす…ふぇええ…怖いよぉ…」 勇者一行「……ええ」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
魔王(娘)「うう…ぐす…ぐす」
僧侶「無事魔王を倒したと思ったら、まさか奥の隠し部屋に娘がいたとは…」
魔法使い「し、しかし、こんな年端もいかない小さな娘…、お、おい、どうする勇者」
女勇者「小さくても魔王の娘。決まっています。ここで始末しましょう」
魔王(娘)「ひいいっ…!」
戦士「おい、待ってくれ!勇者!魔王の娘とはいえ、見た目は子供!こりゃお前よりずっと年下だぞっ!いくらなんでもそれは…」 女勇者「戦士、あなたの奥さんと娘は、魔王の指示により、魔王軍に殺されました。
目の前にいる娘は、その魔王の娘なんですよ、それなのに…」
戦士「魔王を討伐し仇はとった。この娘は、魔王の娘とはいえ、こんな狭い部屋に幽閉されてたんだ。
きっと何も事情を知らなかったんだろう、命をとるのは忍びない」
魔法使い「戦士の気持ちはわかるが…、しかし、このまま黙って見逃すというのは」
僧侶「ああ、今はまだ子供でも、いずれ大人になり、人間に害をなす可能性は高いだろう」
女勇者「僧侶のいう通りですよ戦士。始末しないというのなら、一体どうするつもりですか!」
魔王(娘)「うう…ひぐ…えぐ…」
戦士「え、いや、それは…ええと」 10年後
とある村
魔王(娘)「ただいまー」
戦士「おう、おかえり。ってあれ。お前、なんで午前中に帰ってきてんだ?学校は?」
魔王(娘)「んー?今日は、テストで午前中で学校、終わりなの…って、ちょ、ちょ!な、なにやってんの!?」
戦士「え?いや洗濯だけど」
魔王(娘)「いやいやいや!何私の服と一緒に洗ってんの!?そ、それ私の下着、はああ!?
いつも言ってるでしょ!ちゃんと分けて洗ってって!いつも言ってるよね!?」
戦士「ええ…、いやそんなめんどいし」
魔王(娘)「はあ?分けて洗ってって、いつも言ってるよね?ねえ?」
戦士「はい…すみません」 戦士「ご飯、どうする?早く帰ってくるって知らなかったから準備してないけど」
魔王(娘)「え?あーいい。友達と食べてきたし、てか家で食べるご飯おいしくないし」
戦士「そう…。あ、って、いうか。今日がテストって知らんかったぞ、お前ちゃんと勉強してるのか!?
最近家でゴロゴロして」
魔王(娘)「ああはいはい。やってるやってる、から。てか今日で
テスト終わったんだって。あ、そういえばさあ」
魔王(娘)「テスト終わって午後から友達がウチに遊び来るんだけどさあ。
友達来たら、あんまり家でうろうろしないようにしてくれる?」
戦士「え…なんで?」
魔王(娘)「なんでって…、友達に見られるの、何か恥ずかしいからに
決まってるじゃん。ほんと、マジで無理だから。頼んだからね」
戦士「」 ヒミコの子供だと言う理由で十分だ!って容赦なく赤子を殺す鋼鉄ジーグさんてすげえよな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています