神奈川県の「中井やまゆり園」という県立の知的障害者入所施設で、職員による虐待の疑いが多数指摘されていたことを受け、県の調査委員会がこのほど、報告書を発表した。過去に虐待と認定されたケースや不適切な行為も含めると、問題のある事例は2015年度以降だけでも41件に上った。76人もの職員の関与が認められ、調査委員会は「日常の衣食住全てで不適切な対応が横行していた」と指摘した。

調査委員会が「虐待が疑われる」とした中には「居室の天井が便まみれとなった環境で生活させていた」というケースもあった。自分の大便を部屋の天井に投げ付けるという行動をする30代男性入所者がいて、掃除がきちんとされていなかったという。

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