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【速報】京大など、光格子量子シミュレータを用いて反強磁性の相関の観測に成功
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2022/09/13(火) 16:46:02.42ID:8Xtd1zLK0
京都大学(京大)は9月8日、理論モデル「SU(N)ハバードモデル」の量子シミュレーションの先駆けとして、反強磁性の相関(結晶格子中で隣り合う電子のスピンが違う向きに配列しようとする傾向)を観測することに成功したと発表した。

同成果は、京大大学院 理学研究科の高橋義朗教授、同・田家慎太郎助教、同・高須洋介准教授、米・ライス大学のKaden Hazzard教授らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、英科学誌「Nature」系の物理学全般を扱う学術誌「Nature Physics」に掲載された。

「磁石が鉄を引きつける」という身近な物理現象から始まる磁性について理解するには、本質的には量子力学が必要とされている。しかも、無数の粒子が相互作用する「多体問題」でもあることから、非常に難解なことが知られている。

磁性や超伝導の発現に不可欠な役割を担うのが、電子の持つスピンである。これは通常、SU(2)と呼ばれる対称性を持っていて、最も単純な表現は矢印の↑と↓や、コインの表裏に例えられる2つの状態を持つ。つまり、格子に並んだスピンの向きがどんな条件でどんなパターンになるのかを解明するのが、磁性の問題といえる。

ここで、スピンの取れる状態の数を任意のN個に増やしたらどうなるのかという発想から生まれたのが、SU(N)ハバードモデルだという。今回の研究ではSU(6)対称なモデルが扱われており、これはさながら格子上に並んだサイコロの出目のパターンを考えることと似ているという。

ハバードモデルにおいて、格子点1つあたり1個の電子が存在するような密度では、低温で反強磁性の状態が実現することが知られている。この状態は密度を少し増減させることで高温超伝導が現れるなど、さらに興味深い状態の母体となっているため、反強磁性の兆候を捉えることは極めて重要だ。そこで研究チームは今回、SU(N)ハバードモデルとして初めて、反強磁性を確認することを目指して実験を行うことにしたという。
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2022/09/13(火) 16:46:33.14ID:8Xtd1zLK0
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京大など、光格子量子シミュレータを用いて反強磁性の相関の観測に成功
京大など、光格子量子シミュレータを用いて反強磁性の相関の観測に成功
2022/09/09 16:00
著者:波留久泉

京都大学
シミュレーション
量子技術
目次
1
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量子シミュレータとは、モデルをそっくりそのまま再現する現実の物質系を用意して実験することで理解しようとするものである。今回の研究では、量子シミュレータとして光格子が採用された。光格子は、レーザー光の干渉が作る規則正しいパターンに多くの原子を閉じ込めることができ、不純物がなく制御性に優れていることが特徴。また、光格子はハバードモデルを正確に再現することから、磁性や高温超伝導の量子シミュレータの開発を目指して、以前から活発に研究が行われているという。

特筆すべき点として、光格子に導入する原子を適切に選ぶことで、SU(N)対称なハバードモデルも実現することが可能だとする。今回の研究では、イッテルビウム(Yb)原子の同位体の1つである「173Yb」を用いることで、SU(6)ハバードモデルが実現された。

光格子は一般的な固体物質とまったく異なる物理系であるため、状態を観測するために独特な手法が用いられる。磁性を調べる第一歩は、隣り合うスピンがどのような状態になっているかを知ることであり(最近接相関)、同じ状態のスピンが隣に来やすい場合は強磁性的、異なるスピンが隣りに来やすい場合は反強磁性的な相関があるという。

https://i.imgur.com/b4RvTte.jpg
0003風吹けば名無し
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2022/09/13(火) 16:47:37.97ID:zyGhuNkq0
頭良さそう
0004風吹けば名無し
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2022/09/13(火) 16:47:57.11ID:O4tuo3Gh0
ふーん。いいじゃん
0006風吹けば名無し
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2022/09/13(火) 16:48:27.54ID:8Xtd1zLK0
前者は「スピン三重項」、後者は「スピン一重項」という量子力学的な状態と結びついているが、光が作る仮想的な磁場によって、この2つの状態間を振動させる手法で、どちらの傾向が強いかを調べることが可能だという。今回は1次元、2次元、3次元の結晶格子に対してこの測定が行われ、SU(6)対称なハバードモデルに従う系で強い反強磁性的な相関を観測することに成功したという。

SU(N)ハバードモデルは現実の物質で実現することが稀であることから、純理論的な存在とみなされてきた面もある。それが今回、SU(N)磁性の量子シミュレーションとして確かな成果が得られたことから、理論・実験の両面において研究の活発化が進むと思われると研究チームでは説明するほか、これまでにない新たな物質の状態について理解が進むこと、そして、得られた知見がなじみ深いSU(2)ハバードモデルの研究にもフィードバックされることが期待されるともしている。

一方、光格子量子シミュレータに共通する現状の課題としては、真に興味深い物理現象が見られる極低温までの冷却が難しいという点が挙げられている。今回の研究では、理論計算との比較によって、これまでの光格子ハバードモデルで報告されている温度よりも、さらに低温が得られていることが示されているとのことで、このことから、SU(N)ハバードモデルだけでなく、光格子による量子シミュレーション全体において、大きな進歩が得られたと考えているとしており、今後は、これらの成果を踏まえて、さらなる低温で実現される秩序状態がどのようなものか、実験的に解明することを目指して研究を進める予定としている
0007風吹けば名無し
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2022/09/13(火) 16:48:54.02ID:FFNnRRt0d
ふーんなるほどね
なかなかやるじゃん
0008風吹けば名無し
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2022/09/13(火) 16:48:55.83ID:fBpjlno2a
これは革命といってもいい
飛躍的に進歩するだろうね
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