中学生のころからドラえもんやドラゴンボールなどのアニメで日本文化に興味を持ってきた。「ルールに厳しい日本の会社で自分を成長させたい」と、2018年に来日。日本語は京都市の語学学校で2年間学んだ。

 その日は夕方にスーパーで買い物をして、宇治市伊勢田町の自宅へ自転車で帰る途中だった。近所の家の前で、おばあさんがこう言っているのが聞こえた。
 「助けてください」
 日本人から「助けて」と言われたのは初めて。驚いたが、そんな場面は日本の映画やマンガで見たことがあった。

 「何があったんだろう」。心配しながら、おばあさんに案内されて一緒に家の中へ。すると、夫で80代のおじいさんが風呂場で座ったまま動けなくなっていた。呼吸も弱々しかった。
 「何とかしないと」と、すぐにスマートフォンで通報した。救急車を呼ぶ方法(119番通報)は覚えていなかったが、110番はスマホに登録していた。

「とっさに対応できない日本人もいる。勇気ある行動」として、消防署から感謝状を贈られた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/44bb31f2595b5b105e91baf685bbebc05e91f335