チョウチンアンコウの生殖行動

オスとメスの出会い方

真っ暗な深海では、簡単にオスとメスが出会うことができません。では、どのようにしてお互いを見つけるのでしょうか。
ここで頑張るのがオスです。
オスはメスから発せられる特異的なフェロモンを嗅ぎ分け、それをたどってメスを見つけます。
そしてメスに出会ったオスは驚きの行動をします。

オスがメスに吸収?

なんとオスは見つけたメスの腹部に噛み付き、離れなくなるのです。
「まぁ、そういう愛の形もあるよね」と、少数派の意見もあるかと思いますが、この後が驚くなかれ。

なんとそのまますこしずつオスは吸収されていき、最終的にはオスとメスは一体化してしまうのです。
オスとメスの体が完全につながると、栄養供給もメスに完全に依存するようになり、時間が経つにつれ、オスの目や内臓は退化していき、最終的には生殖器のみを残して全て吸収されてしまいます。
そして、心も体も完全に一体となったメスの個体は、自力で繁殖を行えるようになるのです。