今年6月、目の前で倒れた女性にAEDの使用を試みようとした男性のツイートが話題となった。結果的にはAEDによる治療は不要だったとのことだが、女性はその後、自身のSNSで「危うくAEDをやられそうになった」という内容を投稿したそうで、それを読んだ男性がTwitterで不満を唱えたのだ。

 心停止など一刻をあらそう状況のなか、AEDを使うにあたって治療対象者の許可を得る余裕はほとんどないだろう。だが男性が女性にAEDをおこなった際、のちに「勝手に触られた」とセクハラや痴漢の疑いをかけられる場合があることから、無許可の使用をためらう男性が多いという。前述した6月のケースも、もしAEDを使っていた場合、クレームに発展する可能性があったのではないか。