【サンパウロ時事】堺市東区のマンションで住人の荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)が殺害された事件で、荒牧さんの夫バルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(33)=ブラジル国籍で既に帰国=の弁護士は2日、同容疑者が地元当局に出頭して事情を説明するとの見通しを明らかにした。同容疑者は事件直後に帰国し、故郷の南部パラナ州ロンドリナ付近に潜んでいるとみられる。

弁護士は報道機関に宛てた声明で「(バルボサ容疑者が)この悲しい出来事の解明に協力するため、出頭することを前提に警察当局と連絡を取っている」と述べた。

ニュースサイトG1によると、弁護士は、バルボサ容疑者が容疑を否認していると語った。同容疑者は「勤務先から帰宅して妻と娘が死んでいるのを発見し、怖くなって日本を出国した」と話しているという。