事件が起きたのは昨年の10月8日。岡崎市立の公立学校の校長が職員室用の給食のおかずを検食しようとしたときに、異臭と変色に気づいて検査したところ、大腸菌が検出された。産経新聞によると、「食材が腐っただけでは検出されない大腸菌」だという。

この後、おかずを差し替えたために職員や子供たちに健康被害はなかったが、市は警察に被害届を提出した。岡崎市立の小中学校の学校給食は給食センターで作られ、各学校に配送されている。

もし、給食センター内に汚物が混入されていたのなら、給食センターに保存された衛生検査用のおかずにも大腸菌が検出されるはずだが、他の学校での検食でも異臭や変色がみつからなかった。

早い段階で学校へ給食が届いた後に混入されたことが特定されており、学校関係者の犯行が疑われていたとみられる。

内部の者が容疑者だとしたら捜査は慎重にならざるをえず、事件発生後、書類送検までに時間がかかったのだろう。調べに対し、女性職員は容疑を否認しているという。

職員室用のおかずだけに汚物が混入されていたとしたら、教室で生徒と一緒に食べる教師にではなく職員室で給食をとる職員を狙ったものだと推測される。

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