「カン、カン、カン」
宮城県の山奥にある工房に今日も金属を叩く音がこだまする。
志村大葉、76歳。16年前に人生をリタイアし、この工房を手に入れたという。

「子供の笑顔は宝です」

志村さんはここでゼンマイ仕掛けの虫のおもちゃを作り、主にイベントなどで披露している。遊んでくれた子供達の笑顔が元気をくれるのだとか。

小さなアトリエを見せてもらうと、こうろぎ、カブトムシ、チョウチョウなど、様々な虫を模した玩具が並んでいた。全てゼンマイ式。中々の細かさである。

昔から手先の器用だった志村さん。自分にも何かできることは無いかと考え、こういった玩具を作ることを思いつき、毎日ここで製作に励んでいる。

「最近の子供って、あまり虫との触れ合いもないでしょう。せめて偽物でも、虫と遊んでくれたら良いかなと。作り方は独学です」

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f7280ba298499149029876f36fdaf94198b142b