https://www.bbc.com/japanese/62614695

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日、ウクライナ南部でロシア軍が掌握するザポリッジャ原子力発電所について、国際原子力機関(IAEA)の視察を受け入れる方針を示した。プーチン氏がフランスのエマニュエル・マクロン大統領と電話で会談後、ロシア政府が発表した。

ロシア政府はプーチン氏とマクロン氏の電話会談後、IAEAによるザポリッジャ原発視察に向けて「必要な支援」の提供にプーチン氏が合意したことを発表した。両大統領は、「現場の状況」把握のため、IAEAの専門家を原発に派遣することの「重要性に留意」したという。

IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、ロシア政府のこの発表を歓迎し、ザポリッジャ原発視察団の団長を自ら務める意向を示した。

「きわめて不安定で破綻(はたん)しやすいこの状況で、世界最大級の原子力発電所の安全と保安をこれ以上、危険にさらすような新たな行動をとらないようにすることが、欠かせないほど重要だ」と、グロッシ事務局長は述べた。