夕食のおかずを巡る口論で激高し、妻を絞め殺したとして殺人の罪に問われた札幌市清田区、無職青鬼(あおき)良文被告(81)の判決が1日、札幌地裁であり、遠藤和正裁判長は「非情かつ執ような犯行で被害者の無念は計り知れない」として、懲役7年(求刑・懲役12年)を言い渡した。

判決によると、青鬼被告は3月16日、妻の節子さん(当時73歳)が昼食に続いて夕食にも青鬼被告の好物の揚げ物を作ったところ、節子さん自身が好まない揚げ物をあえて作ったのは自分に対する当てつけに違いないと思い込み、「作るのやめれ」などと激怒。節子さんを突き飛ばしたところ、反撃されたことから腹を立て、タオルで首を絞めて窒息死させた。