【面会134回、電話164回の記録】

 三男を殺害した疑いで再逮捕された上田綾乃容疑者が2012年からの約7年間で、県の児童相談所と計約300回の面会や電話でのやり取りを重ねていた

12年11月には康生ちゃんが生まれたものの、17年4月に急死。その直後、児相は雄大さんを再び一時保護した。

雄大さんはその際、児相に対し「(上田容疑者に)投げ飛ばされて口から血が出たことがあった」「怒るととても怖い」などと明かしたという。

 児相側は、上田容疑者が周囲の気を引くため子どもを傷つける精神疾患の「代理ミュンヒハウゼン症候群」の疑いがあるとみていた。
上田容疑者に雄大さんを児童養護施設に入所させることを提案したが、上田容疑者は「(雄大さんを)取られるくらいなら、(児相に対して)犯罪を犯しても構わない」などと反発し同意しなかったという。

 児相は18年2月、横浜家裁に施設入所を申し立てたが、「保護者が故意に何かしたという根拠はない」として却下され、雄大さんは同11月に自宅に戻り約8カ月後に死亡した