「核兵器使用あり得ない」 駐日ロシア大使、広島の原爆慰霊碑に献花
https://mainichi.jp/articles/20220804/k00/00m/040/083000c.amp

 広島原爆の日(6日)を前に、ロシアのガルージン駐日大使が4日午前、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。ウクライナ侵攻で核兵器の使用を示唆し、米ニューヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議でも批判が相次ぐ中での訪問となった。ガルージン氏は献花後、報道陣に「米国が行った原爆投下の犠牲者の方々を追悼するために来た」と話し「ウクライナでの特別軍事作戦で、ロシアが核兵器を使うことはあり得ない」と強調した。

 ウクライナ侵攻を踏まえ、広島市は6日に平和記念公園で開く平和記念式典にロシアを招待しなかった。式典の会場準備が大詰めを迎える中、ガルージン氏は慰霊碑に献花し一礼。式典に招かれなかったことについては「ロシアが核軍縮のリーダーであることを無視した決定で極めて遺憾だ」と批判した。

 ガルージン氏は4日午後、ロシア大使館などが市内で開く核軍縮をテーマとした会議に出席する予定。