ウミガメの卵を保護目的でビーチの別の場所に移動させると、脳の発育に問題が生じてしまう

メレンデス・ヘレラ氏の研究チームはメキシコのビーチで新しく生まれた10個のウミガメの卵を見つけました。
そして、その半分を保護するためのビーチの別の場所へ移動させ、残り半分はそのままの場所で孵化させたのです。
その後、生まれてきたウミガメの赤ちゃんを比較分析しました。
その結果、卵を移動させたウミガメは、移動させなかったウミガメよりも体重が約9%軽いと分かりました。
また卵を移動したウミガメは、脳の一部の領域で神経前駆細胞と成熟した神経細胞が少ないと判明。
メスのウミガメでは、卵巣でも前駆細胞が少なかったようです。
さらに運動能力も著しく低下していました。
卵を移動したウミガメはひっくり返すと、他のウミガメに比べて、元の体勢に戻るのに2倍以上の時間がかかったのです。
https://nazology.net/archives/112079