メディア報道に関する声明文

 記者会見の当日および翌日のマスコミ各社の報道は、おおむね公正で客観的なものであったと思っておりますが、7月12日に全国霊感商法対策弁護士連絡会が開いた記者会見以降は、事実に反する内容や、憶測に基づいた報道が多くなり、当法人ならびにその信徒たちの名誉を著しく傷つけ、その人権を侵害すると同時に、ヘイトクライムを誘発しかねない事態となっています。当法人はこのことを深く憂慮し、改めて声明文を発表することといたしました。

第一に、改めて安倍晋三元首相のご逝去に対して、心からの哀悼の意を捧げます。安倍首相が亡くなられてからまだ十日も経っておりません。いまは故人の死を深く悼み、静かにご冥福をお祈りすべき時であると存じます。

第二に、一部メディアの報道を通して、山上徹也容疑者の家庭環境に関するさまざまな情報が世間に知られることとなり、その厳しい境遇に対する同情が語られることとなりました。もとより、こうした厳しい家庭環境が犯罪を正当化するものでないことは言うまでもありませんが、魂の救済を本旨とする宗教団体の立場からは、山上家庭を襲った悲劇に対しては哀憐の情を禁ずることができません。