JR九州は12日、博多駅の線路上空を活用した新たな駅ビル開発「博多駅空中都市構想」について、2028年末の完成を目指して事業に着手すると発表した。着工時期は23年度中を予定。ビルの容積率などの規制を緩和する福岡市の再開発促進事業「博多コネクティッド」の認定を受け、博多駅の新たなランドマークとする。

 開発予定地は現在の駅ビル南側にある在来線ホームなどの上空で、地下1階、地上12階を予定する。JR九州は19年3月、新たな駅ビル開発の計画を発表し、オフィスやホテル、商業施設の誘致を検討していた。だが、新型コロナウイルス禍で鉄道利用客やオフィス需要が減退したことから、開発計画を慎重に進めていた。