海に飛び込みをしていた青年が溺死した。彼の遺族は、生前、飛び込みを行っていた姿を写した写真があったので現像してもらうべく写真屋に依頼。ところが最後に飛び込んだ一枚だけが現像されていなかった。

不審に思った遺族は写真屋に理由を尋ねた。すると写真屋は「うまく撮れてなかったんですよ」などと言う。それでも最後の写真は形見だ。遺族は失敗写真でもいいので出すように要求。しぶしぶ写真屋は問題の最後の一枚を出した。

ところがそこには崖から飛び込む青年と、その彼を引きずり込もうと海から伸びる無数の不気味な手が写っていた。