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Sex differences in brain size and general intelligence (g).(脳の大きさと一般知能の性差)」という、5月2日に発表されたばかりのデル・リンデン助教授の論文がすぐに見つかった。

論文の摘要によると、目的は脳の形態と一般知能に男女差があるかを検証するもので、「Human Connectome project」という米国立衛生研究所と世界各国の研究機関11か所が共同で実施した、人間の脳のニューロンのつながりや構造を正確にマッピングする別の研究のデータを利用しているという。

具体的には22〜37歳の健康な男女896人を対象に実施した「MRI(核磁気共鳴画像法)」と認知テストの結果を分析し、脳の総体積や「大脳皮質」の表面積、脳の表面にある「灰白質」と中身にあたる「白質」の比率といった脳の形状と知能の関係を調査するというものだ。

まずMRIの画像から男性と女性では明らかに男性の脳が大きく、総体積や灰白質、白質の体積でも男性が多かった。ただし、論文でも言及されているが、男女で脳の体積に差があり、身長や体重、体格の違いを考慮しても男性の脳が大きいことは数十年前からすでに分かっていたことだとされている。

では知能差があったというのはどういうことだろうか。デイリーメールは「女性は男性よりもIQが3.75ポイント低下していた」としているが、デル・リンデン助教授の論文によると性差があったのは知能テストやIQ検査の結果ではなく、脳内の神経回路の変化が行動や記憶、思考、感情の変化にどのような影響を与えるのか調査した「行動テスト」に含まれていた認知機能テストのスコアだ。このテストで男性が女性よりも平均0.25スコア高くなっており、IQに換算すると3.75ポイント程度に相当するということになっている。認知機能テストの内容別にみると、空間認識能力のスコアは女性の低スコア化が顕著で、記憶能力では女性が高い傾向にあったという。

まぁ一理あると思う