「6試合中5試合が1点差の名勝負を繰り広げた昨年のヤクルト対オリックスでさえ、最後の第6戦以外は1ケタでしたからね。これでは局に旨味がない。しかも、野球の主な視聴者はM3(男性50歳以上)なんですよ。今のテレビ局が重視する“コア層”から外れている。野球は若者に見られていないんです。

 M3が野球中継の視聴率を支える傾向は、20年前から変わっていない。当時から10代から30代前半の数字は低かった。その頃の若者は今、30代から50代になっている。50代になって急に野球を見るとは考えづらいですから、現在の野球中継の視聴者はM3と言っても、おそらく70歳以上が主流だと推定できます。今の状態が続けば、近い将来日本シリーズを含めてプロ野球が地上波から完全に消えてしまう可能性もある」
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